鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

うつ病の私が救われた言葉

うつ病絶賛再発中のkuraです。

 

前回の記事で意識高い系の言葉で頑張ろうとして失敗した話を書きました。

 

utuwokurawaba.hatenablog.com

 

追い込んだものが言葉なら、ズタボロになった私を慰め、励ましてくれたのもまた

言葉でした。言葉の力はすごい。

 

そう言えば、昔読んだ本にこんな感じのことが書かれていました。

 

種が芽を出すように、それらの言葉が君の中に根を張ったとしたら、

それはそれらの言葉が、君の必要と一致したからだ。それを判断するのは君一人だ。

麦を見分ける術を知っているのは、土地なのだから。

 

f:id:utuwokurawaba:20200729160628j:plain

 

その通りかもしれません。その時の状況や心境によって、必要とする言葉は違う。

心に残ったのは、その時私がその言葉を必要としていたからなのでしょう。

心にグサリと刺さる、心をガシリと掴む、というよりは優しく染み入る様な言葉。

温かく包んでくれるような言葉が良い。今はそんな気分です。

もしくは背負いすぎた重荷を、さり気なく肩代わりしてくれるような言葉。

 

自立とは、依存先を増やすことである。

自立ってなんだろう、の記事で挙げたこの言葉もその一つです。

 

utuwokurawaba.hatenablog.com

 

人生については誰もがアマチュアなんだよ。そうだろ?誰だって初参加なんだ。

はじめて試合に出た新人が、失敗して落ち込むなよ。

(これ伊坂幸太郎さんの何かの小説だったような。読んだ時ありがとうって思った。

他にこんな感じの言葉もありました↓)

 

お前はここに来て、少し悩んでいる。このままで良いのか、と人生についての迷いを

覚えている。明らかに見当違いな悩みだ。が、だからと言って、お前が愚かなわけ

でもない。これは必要な時期であり、お前が誤るべき季節なのだ。

(悩んだり迷ったり立ち止まったり。でもその全てが必要なんだと考えると、

何というか救われたような気がしました。無駄じゃなかったなと)

 

他人というものは、何をしてもとやかく口を挟みたがるもの。私は他人様のために

生きているのではありません。

(こういうスタンスで生きていけたら良いですよね。難しいけど)

 

苛めに良質も悪質もないだろうが

(少々の嫌味や嫌がらせに、そこまで悪質じゃないし…と自分を宥めて耐えた経験が

あったのでハッとしました。過去に苛めを受けた経験があったりすると麻痺してしまい

このくらい平気とか思っちゃうけど)

 

大変なんだねって誰かに思ってもらえるだけで、少し重荷は軽減するでしょ。

(愚痴なんか言っちゃいけないって自分を戒め続けていた時に出会った言葉。

そういう気休めも大事だよって言って貰えた気がした。相手は選ばないといけない

けれど)

 

人ってのは毎日毎日必死に生きてるわけだ。つまらない仕事をしたり、誰かと言い合い

したり。取るに足らない出来事の積み重ねで、生活が、人生が出来上がってる。もし

そいつの人生を要約するとしたら、そういった日常は省かれる。くだらないからだ。

でもな、本当にそいつにとって大事なのは、要約して消えていった日々の出来事だよ。

それこそが人生ってわけだ。

(本当に大切なことは地味で退屈な生活の中にある。だから人生は要約できない。

という内容の会話です。これも伊坂幸太郎さんの何かの小説。SNSなんかでキラキラ

した誰かの人生を簡単に見られる時代。一見地味で退屈な自分の人生にだって大切な

何かが沢山あると気付かせてくれるセリフでした)

 

比べることはできない。比べる意味もない。多くの人にとっては価値のないものでも、

誰か一人にとっては、かけがえのないものになる。

(これも周りと比べて一喜一憂する必要なんてないと気付かせてくれる言葉)

 

一歩ずつ、確かめながら近づいていく。その道のりを大事に進むから、足跡が残る。

いつか迷って戻った時に、目印になる。そこまで遡れば良いのか、どこで間違えたのか

見当がつく。修正も効く。

(目標やゴールを決めたら一足飛びに行ってしまいたくなる。焦ってしまう。だけど

一足飛びなんて芸当が出来る筈もなくダメな自分に落ち込む。一歩ずつで良いんだよ

って改めて教えてくれた言葉です)

 

僕はまだ世界を見たことがない。だけど、ここは世界だろう。全体を見渡すことは

できないけれど、たしかに世界だと思う。

(誰に貶されようと、狭いと言われようと自分さえ満足していれば気にすることは

ない。人それぞれの世界がある。自分の世界を大事にしようと思えました)

 

相手を尊重はしても、自分の欲求を押し殺す必要はないってこと。我慢も忍耐も、

場合によってはマイナスになるもの。

(本当にそうなんですよね。でもこの2つは混同しやすいので要注意です。私は自分を

押し殺すことが相手を尊重することだと思ってしまいがちなので…)

 

自分の限界を感じるよ。常に一人で居るとね。まぁ二人で居ても同じなんだろうけど、

一人よりまだましだという錯覚が、錯覚と知りつつも人間を救ってくれるのじゃないかな。

(錯覚や気休めが必要な時だってありますよね)

 

たぶん、お前以上に、このことを真剣に考えた奴なんて世の中にいないんだ。

それなら、他人に評価させるなよ。

(周囲の目や評価ばかり気にする受け身人生だったので感銘を受けました)

 

本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ。重い物を背負いながらタップを

踏むように。

(これも伊坂幸太郎さんの小説。一番好きな重力ピエロのセリフです。この小説が

本当にそれを実現していて、重いテーマなのに軽やかで爽やかでさえある。すごい。

ピエロが空中ブランコから飛ぶ時、みんな重力のことを忘れているんだ。

そうとも、重力は消えるんだ。楽しそうに生きていれば、地球の重力なんて消える。

というセリフが印象的なサーカスのシーンが好き。うつ病になると重力が100倍位に

なるので、是非とも習得して重力を消したいです)

 

水は掴むものではありません。汲み取るもの。心は掴むものではなく、汲み取るもの。

(実家の近所のお寺があって、その入り口に貼ってあった言葉です。週替わりで心が

洗われるような名言を書いてくれます。肝に銘じます)

 

微力は、無力ではない。

(無力感に襲われた時、思い出しています)

 

完成は付加すべきものが何ものもなくなったときではなく、除去すべき何ものも

なくなったときに達せられるように思われる。

(足し算ではなく引き算の生活を意識するきっかけになった言葉です)

 

私たちもまた、どんな世界にでも自由に入っていくことができ、自由に出てくることが

できる。私自身は何者でもないが、何者にでもなれる。

(自由でブレない生き方、考え方がとても良いなと思いました。可能性を感じる)

 

「悪は君の一部かもしれない。だが全てではない。俺が愛しているのは、君の全てだ」

(ある海外ドラマのセリフ。感動して泣いた。言われてみたい…)

 

お前は逃げたんじゃない、探してたんだ。

(逃げることに罪悪感がある人には響いたんじゃないでしょうか。はい、私もです)

 

不安があるのは、知性がある証拠だ

(不安でいっぱいの時はこう思いましょう)

 

逃げているように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかも

しれない。

(座布団一枚。見方を変えれば世界が変わるかもしれない)

 

上記以外に、ある方に言われて勇気づけられた言葉があります。

 

「あなたは気付いていないかもしれないけれど、あなたのことを思って、あなたに

会えることを心待ちにして、あなたでなければと思っている人たちが、きっと沢山

居るはずよ。私はその一人なのよ。本当に出会えてよかったわ」

 

訪問介護員として訪問した、ある利用者様に言われた言葉です。上品な奥様です。

うつ病が再発して毎朝の出勤が辛くなっても、この言葉が頭に浮かんで、あの時の

彼女の優しい顔が蘇ってきて、行かねば…!!と奮い立ちました。

 

綺麗ごとじゃなく、本当なんです。他人は勝手なことばかり言うけれど。

本当は何も考えてなかったんだろうとか、恋人が居たからだろう、ただ単に意地に

なっていたんだろうとか…。見当違いなことばかり言って分かった気になっている。

最後の方は、上司も何故そこまでして出社してくるのか不思議だったと言って

いましたが、周囲が思うより私は自分の仕事に誇りや理想を持っているんですよ。

 

必要とされたい。現に必要としてくれる人が居る。だったら行かなきゃ。

そんな使命感だけで動いて完全にぶっ壊れましたが、それは決してそのご婦人のせい

ではありません。可愛がってくれたご利用者方々には、今でも感謝しかありません。

全員大好きだったな。みんなに嫌われてる偏屈おばあちゃんも含めてww

クソ不器用だけど本当は淋しがりで可愛いとこあるんだよ、何で気付かないのかな?

ブツブツ文句言ってるのが愛おしくてニコニコしちゃうんだよ。私だけ?ww

 

うつ病が再発したのは介護のせいではない。はっきり言います、上司のせいです。

いや、あの上司とうまくやれなかった私のせいか(;´・ω・)

あと長時間労働と、その殆どがサービス残業であったこと。膨大な仕事量。不規則な

生活。引っ越し、転職などの変化によるストレス…まぁ色々ある。

 

うつ病寛解に近付いて、また働ける日が来たら…やっぱり介護の仕事を選ぶのだろう

なと予感しています。おじいちゃんおばあちゃん好きなのよ。