鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

正しく叱る

どうも、うつ病絶賛再発中のkuraです。

 

少し前に、うつ病を誘発する叱り方という

記事を書きました。

その時は不適切な叱り方ばかりを

取り上げてしまっていたので、

今回は具体的な改善案も紹介してみます。

またお子様のいる方にも参考にして

いただけるような内容にしてみました。

 

では、悪い例と改善案を交互に挙げていきます。

 

✖程度言葉で叱る

すぐ・ちゃんと・きちんと・しっかり…など

「ちゃんと片付けなさい!」→「ちゃんと片付けたのに…」

というように、人によって程度が異なる曖昧な言葉

受け取る側により、解釈がバラバラになってしまいます。

 

◎はっきりと具体的に

いつまでに、何を、どこまで、どうするのか?

「夕飯までに、床の上のオモチャを、全部、片付けてね」

はっきり示すことにより、相手も受け入れやすくなります。

 

✖何で?と追及する

「何でこんなことも出来ないの?」

うつ病誘発の叱り方でも紹介したセリフ。

「何で分からないの?」「どうするつもりなの?」

追及すればするほど、逆効果です。

落ち込ませる以外の効果はありません。

 

◎今後の解決策を提案する

「今後はこうしてみようか」

今後の方向性を示すことにより、前向きに

受け止められるし、問題解決も早いと思います。

 

✖何度言わせる!パターン

「何度同じこと言わせるの?」「前も言ったけど」

というセリフは、いい加減にしろという圧力

物凄く感じるし威圧感がすごい。人によっては

攻撃されたと捉えてしまう。

 

◎今のことだけ叱る

「前にも言ったと思うけど~」という無駄に長い

嫌味な前置き無しに、シンプルに伝えましょう。

本題だけで充分です。その方が伝わります。

 

✖いつも、全部、絶対という決めつけ

「君はいつも遅刻する」「あなたの考えは全て間違っている」

など、具体的な数字も根拠もなく批判されても

「いつもじゃないし」「全部は言い過ぎでしょ」という

反感を買うだけで、問題の解決にはなりません。

 

◎客観的事実を挙げる

「今週、遅刻2回目だよ」のように、客観的な

事実だけを示せば、受け入れやすいと思います。

逆に、それが言えないなら何も言わない方がいい。

 

✖人格否定

「だからお前はダメなんだ!」のような

その人の全てを否定するような言葉は

絶対に言わないでください。ただの侮辱です。

 

◎とにかく具体的に

「いつの何の出来事で、誰に対する

対応の、あの部分が良くないと思う。何故なら…」

という風に、とにかく具体的に話す。

何がどういう風にダメなのか。そう思った理由、

その出来事があった日時、関係者の名前など

細かく。それが出来ないと、前項のような

いつも、絶対の決めつけと同じことです。

根拠がないと、説得力がない。

 

人を叱る時は、つい強い言葉で衝撃を与え

それを原動力に相手を操作しようとしてしまう。

ここまで言ったのだから言うことを聞くはずだ

というように。

 

強い緊張感を与え、追い込むことで即効性を

期待してしまう。

けれど、そんな簡単じゃないんですよ。人って。

強い衝撃は記憶に残りやすいのは事実ですが、

恐怖や悲しみの感情や、その時の相手の表情など

負のイメージばかりが頭にこびりつき、

せっかく伝えたはずの言葉を咀嚼できない。

本能的に自分を守ろうとして拒否反応が

出てしまうのです。

 

そして怒られたくないから言うことを聞く

というのは、根本的な解決にはならないので

また同じようなことを繰り返し、お互いに

疲弊してしまいます。

 

また、怒ったり泣いたりする子供に対して

「恥ずかしいから止めなさい」「みっともない」

などという言葉をかけたりすると、

負の感情そのものがタブーになってしまい

素直に表現できなくなったり、抑え込みすぎて

自分の気持ちが分からなくなってしまったりします。

「やめなさい」の一言だけではなく、具体的に

「こうされると私は悲しい」

「こんなことされると私は不安になる」など

理由も一緒に伝えることによって、自分の言動が

他人にどんな影響を与えるか、ということを

考える癖をつけることができます。

 

そして、大人でも子供でも共通して言えること

叱る時に絶対忘れて欲しくないことがあります。

 

即効性を求めない・完璧を求めない

 

この2つです。

自分で意識的に変わるのは難しい。

まして他人を変えようと思えば、それ以上に

難しく時間のかかることだと覚悟を決めましょう。

 

自分の頭で覚えるより、同じことを誰かに

覚えてもらうのは遥かに難しいです。

たとえ家族だろうと、別の肉体を持った

別の個体だということを忘れてはいけません。

 

以上が、叱り方の悪い例とその改善案です。

少しでも参考にしていただければ嬉しいです。

ありがとうございました!