鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

根性大国日本の脱落前提教育がエグイ。

うつ病絶賛再発中のkuraです。

 

コロナより熱中症による死者が激増しているらしい。

暑いのにマスク付けなきゃいけないし、高齢者が

多いので気温が高くなったらそうなるよね…(;´・ω・)

 

って思ってたんですけど、コロナより熱中症の方が

人死んでるんだから、政府が進んでクーラー効いた

部屋でステイホーム呼びかけろよって記事を読んで

確かにな…wwって納得しちゃいました。

 

60代以上の高齢者が9割を占めるそうですが、

外で働く大人だって、部活や校外学習の子供も

危険ですよね。

 

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子供の頃、全校集会の校長先生の話が長くて

バタバタと周りの子供が倒れていく状況を

思い出しました。よくある話だった(;´Д`)

何時頃からか、体調の悪い人は座って良い

という謎ルールができたけれど、悪目立ちを

恐れて誰も座れず、結局バタバタ倒れていった。

 

近くの教員がコッソリ回収していくんですよ。

校長の話の邪魔にならないように静かに。

 

今考えると、子供がバタバタと倒れていくのに

話を止めない校長先生も、倒れた子をしれっと

運んでする何食わぬ顔で戻って来る教員や、

それらを全く普通のこととして見ていた私たち

子供も、皆おかしいんですよ。

 

暑い日に何人か倒れるのは当たり前。

倒れたあの子は体が弱かったんだろう。

その場に居る全員がそんな感じのことを当然の様に

考えていた訳で、よく考えたら頭おかしいんですよ。

 

件の記事で何故、日本人は熱中症を軽視するのか

という話になった時、とても考えさせられたんです。

 

それは日本の脱落者ありきの教育・組織運営から

始まっており、もう何代にも渡って子供の頃から

ゴリゴリに刷り込まれている問題なんだそうで…

昨今ではタブーとなる体罰による指導教育、

いわゆるスパルタ教育とも深い関係があるんです。

 

きっかけとなったのは、日本の軍隊教育。

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戦前の軍隊では、体の弱い兵士がバタバタと

脱落することを織り込み済みで、炎天下での

訓練をしていました。

当時の新聞でも≪ 日射病で○○人死んだ ≫などと

報道はされていました。しかし問題になることなく

≪ 重症も癒す精神力 戦場の将兵は科学を超越する ≫

なんてイカれた記事が大真面目に新聞に載る時代です。

 

人を鍛えるのに炎天下での訓練は当たり前。

人がバタバタ倒れる光景も当たり前。

1割か2割が倒れることは初めから計算に入れた上で

訓練を行ってるのです。

日射病だ熱中症だ、というのもは心を鍛えれば

乗り越えられるものなのだと叩き込まれていった。

気合いだ、根性だ、死ぬ気でやれ、という風に。

 

倒れるのは気合が足りないからだ!

弱気な奴は根性を叩き直してやる!

死ぬ気でやれば何でも出来るんだ!

 

時を経て、その教育は企業…そして学校へと

受け継がれていったのです。

 

何事も為せば成る。中学の担任が好きだった言葉。

思えば、あの人も割とスパルタだったな…。

 

学校における影響では、先述した校長の長話に

命がけで付き合わされる状況もあるし、

体育会系の部活動の顧問や先輩のしごきもある。

大声での挨拶や身の回りの世話の強要とかね。

1分でも遅れたら校庭〇〇周!腕立て○○回!

スクワット○○回!とか、坊主にして来い!とか。

 

伝統芸能かなってくらい大切に受け継がれる

悪しき風習。何で誰も止めようとしないのか。

止めようなんて言い出せる空気ですらないのか。

 

戦争はいけないことだと思ってはいても、

口に出せば腰抜けだ非国民だとなじられて

吊るし上げを食らい、家族までもが白い目で

見られる戦時中の話ですか。

 

あと体育の授業でテンションを間違える体育教師。

顔面蒼白で「生理痛が…」って伝えたのに無視して

棒高跳びさせた中学の教師死ぬまで許さない。

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女子テニス部で生徒殴って停職になった奴もいたし、

バスケ部は先輩のしごきがエグ過ぎて自殺者が出た。

そこまでして鍛える必要あるの?何の修行なの?

 

私は平成生まれなので、これ全部平成の話ですよ。

因みに、生徒殴った教員は更に飲酒運転で捕まって

停職期間延長という問題教師でした(;´・ω・)

 

そして企業では、毎年1~2年以内に辞める人が

出ることを織り込み済みで採用人数を決める。

「今年の新人は何人残るかな~?」という会話が

人事や先輩たちの中で当然の様に出てくる。

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ねぇ、あの人いつまで持つかなぁ?

いやぁ~、そろそろ限界なんじゃない?

なんて面白半分で盛り上がったりする。

 

次々と降って来る仕事、追い付かない思考。

相談すれば、そんなことも分からないのかと

嫌味を言われ、相談せずに失敗すれば公開処刑

吊るし上げられ、責任を追求される。

 

みんな忙しいんだ、教えている暇なんかない。

見て覚えろ。技は盗め。自分で勉強しろ。

必死さを見せろ。でもミスは許さん、という理不尽。

 

この苦難を乗り越えてこそ真の強さを手に入れる

ことが出来るのじゃ!って昭和のアニメの話か?

血豆潰しながら夜通しバット振れとでも?

ボロボロになって倒れこんでも、最後は気合で

何度でも立ち上がるのが完成形ですか?

 

それとも、精神統一で火の上を歩けるように

なるのが最終形態?だから何の修行?

 

次から次へと苦難を押し付けておいて、

それが愛だとか指導の一環とか馬鹿なの?

そんなに根性が好きならもう根性と結婚しろよ。

 

「脱落者ありき」の根性叩き直し教育法。

日本にはまだまだ根深く蔓延っている気がする。

多かれ少なかれどこにでもあるし、一定数これの

支持者がいる状況は避けられない。絶望だ…。

 

取り合えず、みなさん熱中症には気を付けましょう。