鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

余韻がすごい!この小説!

どうも、うつ病絶賛再発中のkuraです。

 

うつ病再発以来、趣味の1つであった読書

楽しめなくなっていました。

集中力が途切れてしまったり、疲れてしまったり

登場人物の名前や経緯を覚えられなくて、何度も

戻って読み返したりしなければならず辛かったです。

 

そんな状態だったので、最近は短編ものを選んで

読むようにしていました。ショートショートです。

ストーリーは読み切りで40ページ以下のもの。

疲れる前に読み切れるので楽なのです。

その前は読み切りのコミックを読んでいました。

 

因みに、再発前は1冊600ページ以上で

文章が2段構えの辞書みたいな重さの小説も

ワクワクしながら読んでいました。

佐藤愛子さんの血脈とか、一気読みしました。

 

再発後は、そこまでの長編は負担が大きいので

低いハードルから始めて少しずつ慣らしてきました。

そして遂に、長さ217ページの作品を読み切りました!

 

嬉しい~!!

しかも当たりでした。大当たり。

 

久しぶりだったから余計に感動したのかな?

 

読んだのはこれです ↓

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ヤマダ マコト著

月の女神に、希望の歌を

 

ミステリー&純愛ラブストーリ&ファンタジー

みたいな話でした。前情報なしで読み始めましたが

あっという間に読めてしまいました。

 

切なさや悲しさの後に、ちゃんと希望があって嬉しい。

子供の頃の初恋を思い出しました。甘酸っぱい。

Amazonプライムで読み放題だったので軽い気持ちで

読みましたが、他の作品も読んでみたくなりました!

 

そう言えば昔付き合っていた人に会った時、小学生の頃に

生まれて初めて告白された時の相手に何となく似ている

と思ったことを思い出しました。

相手のコミュニケーション能力が高いせいなのか、

適応能力が高かったのか分からないけど、初めて会った

ような気がせず、ずっと前からどこかで知っていたような…

 

初めましてとか嘘でしょ?前から側に居たでしょ?

隣じゃなくても斜め後ろぐらいに絶対居たでしょ?

 って思ったんですよね。

それまで付き合ってきた人は全員年上だったのですが、

彼は初めての年下でした。それなのに違和感がない。

初めてデートに誘われたあの日から、急速に仲良くなり

最初こそ互いに戸惑ったけれど。

 

何でこんなにしっくり来るんだ。何で知ってる気がするんだ。

ずっと探してきたみたいに求め合って、

ずっとそうしてきたように自然に側に居るようになって。

もうこれ運命でしょなんて思ったりして。

 

著者にもそんな経験があるのでしょうか。

そんなところから着想を得た作品だとしたら天才。

 

しばらく余韻から抜けられそうにありません。

他の作品も是非、読みたいけれど。

その前に2周目いっちゃおうかな…。