鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

うつ病は、薬を飲めば治るのか?

こんにちは。うつ病絶賛再発中のkuraです。

 

今回は、薬だけで治療することは可能か?

というお話をします。

 

結論から言います、無理です。

 

いや、全ての人が無理と言ってるわけじゃないです。

わたくし精神科医でも何でもないので、あくまでも

体験者、当事者としての個人的な意見ですけれど、

 

以前、うつ病を働きながら治そうとして失敗した、

というエピソードをお話ししました。

 

うつ病がある程度回復している人が、

医師やカウンセラーとも相談しながら、悪化または再発に

充分気を付けながら働くのは可能です。勿論ですとも。

うつ病を発症しても社会復帰してる人は沢山います。

 

た・だ・し!

 

それまで普通に働いていた人がある日うつ病になり、

医師からも「あなた、うつ病ですよ」と言われ、

それまでと同じように働きながら、

服薬のみで治そうというのはほとんどの場合で無謀です!

 

うつ病に特効薬はありません。

強いて1つ挙げるとすれば、それは薬ではなく休養です。

薬はあくまでも、症状を和らげるためのものです。

うつ病そのものに効くのではありません。

そして、副作用もあります。これがまた辛い…!

カウンセリングや認知行動療法だって、うつ病の治療というより

むしろ予防するものと考えた方が良いんじゃないかな?

これから重症期の地獄へ突入する人が

効果を実感できるまで継続できるとも思えません。

 

例え話を一つ。

最初の記事で、中学を卒業してから飲食店で

8年ほど働いていたと、サラッとお話ししましたが

 

飲食店の厨房は、もう肉体労働です。

家庭の台所にある器具が、全て巨大化しています。

鍋もフライパンも、ボウルもお玉も。

 

そんなわけで、職業病としてよく言われるのが

腰痛、首・肩・背中のこり、腱鞘炎、テニス肘など。

前かがみが多く、力仕事なので。

 

そう考えると介護も似てるなぁ…絶対これ将来腰曲がるな。

 

話が逸れましたね。時を戻そう。

 

私はまず、右手首の腱鞘炎になりました。

近所の整形外科に通い、湿布やリハビリをしました。

医師には「とにかく手を使わず休めること」と言われました。

 

でも飲食店ですし、何より日常生活において

手を使わないなんて…できるのか?

 

「思い切って仕事を休んだら?」と提案されましたが、

その当時は店の業務の殆ど全てを任され、新人の教育もしていました。

店長の代理で研修や会議に出席し、店長が居ない日は

その代わりとして店の売り上げの集計を出し、

百貨店の事務所へ報告を上げ、納金に行きました。

 

こんな大事な時期に休めるわけないじゃない!

意地を張って出勤し続けました。

整体や整骨院にも行きました。焼け石に水です。

 

そのうち箸も持てない程痛みは増し、

痛みの範囲も手首から肘、肩、背中、首、頭まで広がりました。

 

それでも痛み止めを飲み、テーピングをして働きました。

やがて右手をかばうので左手首も腱鞘炎になりました。

そして右手に倣って痛みの範囲は広がりました。

 

辛すぎて医師に泣きつくと、

「もう手術しかないけど、手術しても同じことの繰り返しだし、

どっちみち1か月は仕事できませんよ。あとはブロック注射。

でも痛みが分からくなるだけだから、お勧めしない。

休めないなら、これ以上のことは僕にはできない…

 

何だって?!冗談じゃない!!

 

そして私は仕事ではなく、通院を止めたのです。

 

無理をして働き続けて、それでも何とか治まりましたが

全く痛みを感じなくなるまで、2年以上かかりました。

 

四六時中痛みを感じており、気が狂いそうでした。

箸も持てないのでスプーンやフォークで食事をし、

それも辛くなると、おにぎりなど手で食べる物のみ食べました。

 

薬や湿布だけで治そうとした結果、地獄を見ました。

 

治ったからまだ良かったけれど…

そして、いくつかの後遺症があります。

両手首の骨が微妙に変形したのと、

肩に原因不明の瘤のようなものが今もあります。

外見上目立つほどではないのですが、触るとすぐ分かります。

 

あの時、医師の言葉に従って休んでいれば

あそこまで酷いことにはならなかったかもしれません。

 

先生、このヤブ医者め!とか思ってゴメン…。

 

腱鞘炎でさえ、そうなのです。

主婦の方、子育て中の方にも多いと聞きました。

スポーツやパソコンをやり過ぎてもなるとか。

 

身近な病気、腱鞘炎。

うつ病だって、実は身近なんだけどね。

しかしうつ病に比べれば、腱鞘炎は可愛いもんだった…

 

体も頭も、疲れてヘロヘロになったら

ちゃんと休もう。結局はそれですよ。

 

どこかで無理を続けていると

薬もカウンセリングも、ちゃんと効果を発揮できないんじゃないかな?

 

休むのは悪いことじゃないよ。逃げでも負けでもない。

ただの選択の1つですから。

 

良くなってから、もう一回始めればいいんだから。

 

以上、病は薬だけでは治せないよ!というお話でした。

 

ありがとうございました!