認知の歪み10項目
どうも、うつ病絶賛再発中のkuraです。
昨日の記事でちょっとだけ話していた
認知の歪み10項目について書いていきます。
昨日お話ししたように、沢山当てはまるからって
落ち込んだりする必要はありません。
自分の思考の癖を知り、少しでもストレスを
軽減できるようにしたいですね。
では早速!
1、全か無か思考
物事を白か黒かでしか考えられない。
中間色のない極端な思考。完璧主義。
例:テストで満点取れなければ99点でも0点と同じ。
仕事で1つでもミスをすれば、他で成功しても意味がない。など
理想が高く、現実と折り合いがつかなくなれば
一生自信のない状態が続きます。
2、一般化のし過ぎ
たった1度の出来事や経験に対して
当然のごとく、これからも常に起きると思い込む。
例:誰かと仲良くなろうとしても、絶対に失敗する。
あの人はいつも誘いを断る。など
1度や2度の失敗または悪いことを、ずっと続くと思い込む。
たった1回、1人への告白が失敗しただけでも
この人は一生自分を拒絶し続けるのだろう。
そして、それは他の誰かでも同じこと…もう一生
誰からも愛されない人生なんだ…なんて
壮大な落ち込み方をするガラスのハートの持ち主。
3、心のフィルター
良いことを全て遮断して、悪いことばかりを思い出す。
頭の中がネガティブに染まり、良いことを意識できなくなる。
たった1つの良くないことに拘って、そればかりを
くよくよ考え、自ら進んで世界を真っ暗にしてしまう。
例:こんな人生、良いことなんて1つもない。
コップの中の水が、たった1滴の黒いインクで
どんどん黒く染まっていくように…。
と言えば何となく聞こえは良いけど、まぁ要は
目の前にきれいな景色が広がっていても、
足元に落ちているゴミにしか意識が向かなくなっている状態。
4、マイナス思考(プラスの否定)
何でもないことや良いことまで、無視するどころか
悪いことに変換してしまう。
何が恐ろしいって、これを無意識のうちにやってしまうってこと。
例:仕事で褒められたが、これは過去の失敗の償いに過ぎない。
道端のゴミを片付けた私は、腐った偽善者だ。
良いことがないどころか、悪いことばかりが起こる。
そんな風に感じたら、このパターンに陥っている可能性大!
5、結論への飛躍
妥当な根拠なしに、ネガティブな結論を予測する。
誰にも分からない将来を決めつけ、非現実的であっても
それを信じ込んでしまう。
心の読みすぎ、先読みの誤りから起こる。
例:私は一生孤独、一生不幸など。
また他人の断片的な行動、発言をネガティブに捉え、
それが本当か確かめもせずに勝手に結論を出す。
例:挨拶を返してくれなかったのは、私を嫌っているからだ。
目を逸らされたのは、まだあのことを怒っているからだ。など
その結果、気まずい反応をしてしまったり、逃避したり…。
自分のネガティブに振り回され、一人相撲を取って
人間関係を悪化させてしまう。
不幸しか映らない水晶玉の前に座った哀れな占い師。
6、拡大解釈と過小評価
自分の失敗や悪い点を極端に大きく、成功や良い点を極端に小さく考える。
また他人に対してはその逆に考える。
例:誰かの失敗→たいしたことないよ、と励ませる。
自分の失敗→私は無能だ…、と落ち込んでしまう。
自分の不完全なことに注目しすぎるせいで、
ちょっとした失敗を悪夢のように感じてしまう。
周りの人間はみんな有能なのに、自分だけが無能
…なんて思い始めたら要注意。なんだ私のことか。
7、感情的決めつけ
自分の感情を根拠に物事を決めつけてしまう。
自分がそう感じているのだから、それが事実だと思う。
感情は考えの反映にすぎないので、考えが歪んでいれば
感情にも妥当性はありません。
例:上司の機嫌が悪いが、私が悪いような気がする。
何か悪いことをしてしまったに違いない。など
怒りや不安で頭がいっぱいになって
感情と事実がごっちゃになる時、あるある。
8、すべき思考
自分で考えた基準が当然だと思い込んでしまう。
実際の行動がその基準に合わないと、自己嫌悪や恥、
罪の意識を感じてしまう。
また他人に対しては独善的になりがちで、
自分の基準に合わないと、裏切られたと感じたり
がっかりしてしまう。
例:常識的に考えれば○○するべき。
まともな人間なら○○する必要がある。など。
自分の中の理想を、義務化してしまうことってある。
「こうしたい」→「しなきゃいけない」になって
出来ない自分を責める。
やってくれない誰かを責めてしまう。
つい最近も、これで恋人と喧嘩して
遂には2人で泣きながら、何時間も話したっけ。
反省。
9、レッテル貼り
柔軟性のないイメージを作り上げ、固定してしまう。
間違った認知に基ずくネガティブな自己イメージを作り上げてしまう。
一般化のしすぎの極端な形ともいえる。
例:これだから最近のゆとり世代は…。
こんなことも出来ない自分はバカだ。など。
自分や他人にレッテルを貼るのは、理解できないことへの
不安や恐怖心からだと言いますが…
私個人としては、その方が楽だからじゃないかと思っています。
色んな人や物事に出会う度、1から考えて結論を出すより
この人はこんな人、みたいに決めてしまった方が遥かに楽ですよね。
まぁ、そのレッテルが間違っていたら何にもならないけど。
10、個人化
個人的に全く関係のないことで、自分や他人を責める。
責任転嫁と、その逆パターン。
まず物事の責任または原因が、全て自分にあると
思い込み、罪の意識に苦しむパターン。
例:今回のプロジェクトが上手くいかなかったのは、
全て私の責任だ。など
自分の失敗どころか人の失敗まで、
自分が足を引っ張っているせいだ…などと責任を感じるタイプ。
これは分かる。めちゃくちゃ分かる!
自分の行動が周りの人に何らかの影響を与えることはあるが、
それは決して、自分が人を操作しているのではない。
誰かの行為の結果は、結局はその誰かの責任なのです。
これ頭では理解できても、心がついていかないんだよね。
そして、逆パターンの人。
例:あの人が足を引っ張らなければ、もっと上手くいったのに。など
こういう人の側に居ると、当然だけど
こっちのネガティブキャンペーンも大いに盛り上がってしまう。
個人化の内向きと外向きは、混ぜるな危険!
以上が認知の歪みの10項目です。
結構ドキッとしたんじゃないでしょうか?
誰しも思い当たる節はあるかと思いますが、
怒りや悲しみ、不安、恐怖…これらの感情に
蓋をする必要はありません。人間の持つ大事な感情です。
でも、これらの感情に飲み込まれて負けそう!って時
ふと思い出してみて下さい。
この気持ちの根拠は何か?それは本当に正しいのか?
今までと少し違う視点で物事を見られた時、
新しい発見があるかもしれません。
物事を平面的ではなく、立体的に見られたら…
グルグルと同じ場所を回っているだけで、
全然前に進めない!と思っていた自分の人生が、
実は長い長い螺旋階段で、もう随分と高い所まで
登っていたりするかもしれない。
下ばかり見ていた時には気付けなかった絶景が
目の前に開けるかもしれません。
希望を持って生きよう。
今回は以上です、ありがとうございました!