鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

悲しみの5段階③

うつ病絶賛再発中のkuraです。

前回に引き続き、悲しみの5段階のお話。

 

念のため振り返ってみると、

①最初の否定では、鬱であることに目を背けてがむしゃらにやろうとする。

②次の怒りの段階では、色んなことが出来なっていく自分に苛つきます。

 

そしてついに限界を迎え通院して、うつ病である現実を

否定しきれなくなりました。

 

そこから先のお話。

うつ病だと分かってからも、私は何とか

この状況を回避できないかと悪あがきを始めます。

 

【第3段階:交渉】

何とかして現状を免れようと取引を試みる。

具体例:神や仏に縋る、スピリチュアルに嵌る…など。

 

私が縋ったのは、もっと解りやすく現実的なものでした。

 

ずばり、薬です。

 

そう、薬だけで何とかしようと思いました。

うつ病なのは分かった。よし、薬を飲もう。

薬さえ飲んでいれば、何とかなるはずだ。

 

働きながら治せばいい…。

その為に、最初から土日祝日も診察している、

夜遅めの時間も対応してくれる病院に通院していました。

緊急事態のために、家からだけでなく会社からも

通いやすい場所にある病院を選んでいたのです。

 

薬で誤魔化しながら、何とか働いていれば

いずれ良くなるはずだと。

 

…いえ、違いますね。

休むのが怖かったんです。もう戻れない気がしました。

上司に休ませてほしいと話すのも気重でした。

 

今休んでしまったら、また引きこもりになるのか?

復職どころか社会復帰そのものが出来なくなるのでは…?

 

必死に抜け出した地獄に、また引き戻されるという恐怖。

 

絶対に嫌だ!休まないで治せるなら、どんな薬でも飲む!いくらでも飲んでやる!

 

そうやって医師の助言を跳ね除け、

無理して出勤しつづけました。

 

始発で出勤して深夜に(時には終電を逃し徒歩で)帰宅。

夕飯なんて食べる気にもならずシャワーを浴びてすぐ就寝。

 

寝つきが悪い上に、悪夢ばかり見ていました。

 

起きた瞬間から体が重い。でも行かなきゃ…!

とにかく行かなきゃ…!

 

これはあくまでも体験者としての個人的な意見ですが、

うつ病寛解の状態まで回復している人が

医師と連携しながら職場復帰するならともかく

 

いま現在うつ病の診断を受け、

これから重症期に入ろうとしている人

仕事を続けるっていうのは

 

はっきり言って、無理だと思います。無謀です。リスク高すぎます。

 

うつ病を治療するために薬は不可欠ですが、

薬だけで治すのは、不可能だと思います。

そう考える理由はまた今度お話するとして…

 

そんなわけで、この無意味な交渉を続けた結果

 

もちろん、うつ病は悪化しました。

 

結局は休職を余儀なくされ、

最悪の形で重症期へと進んでいきました。

 

次回…【第4段階:落胆】へ続きます。