正しいことがそんなに偉いか？

どうも、うつ病絶賛再発中のkuraです。

前回の記事で、間違った叱り方について

５つのパターンをあげました。

どれも独善的で攻撃的で、問題解決にならない

ものばかりでした。

今回はそれとは別に、叱るのとは少し違う

とにかく正しいことが好き、正義マンについて。

何か分からないことがあって、その答えを知りたい。

何が正解かは分かるが、一人では出来ないので

力を貸してほしい。

そんな時には、とても頼りになるし心強い存在となる。

何が正解か？そこに行くための最短ルートは？

１つ１つ丁寧にアドバイスしてくれる。

できるよ、やってみなよ！と背中を押してくれる。

しかし時に、正しさを追うあまり余計な一言を言ったり

正義を武器に悪を戦う！みたいな勝手に戦闘モードに

突入して、余計な争いを増やしたりする。

正しいことは素晴らしい。

だが、あなたの正しさだけが、本当に正しいのか？

別の正しさがあってもいいじゃないか。

色んな人が居て、色んな考え方があって、

色んな人生がある。正解だって１つとは限らない。

正解に至るルートも、無数にあっていいはずだ。

その人が何故そういった考え方をするに至ったか

知りもせずに、いきなり真っ向から否定するのは

失礼じゃないですか？

その人なりの正義や経験値から導き出された

その人なりの正解なんですよ。

それを踏まえたうえで、

それでも私はこれが正しいと思う！

と叫ぶのは結構ですが、

それを皆に押し売りするのは、ただの迷惑です。

そして、正義マンに多いのが

正義を振りかざすわりに、攻撃を好む人。

よりインパクトのある伝え方を考え、

より相手の心に刺さる言葉を選択する。

人の心に無遠慮に言葉を突き立て、

深く差し込み、隙あらば抉り取ってでも、

自分の爪痕を残そうとする。

可能であれば、自分と同じ考え方になる様に

誘導していく。 

それは悪を成敗したのではなく、悪を更生したのでもない。

1人の人格を、もう１つの正解を殺してしまう行為だ。

正しいことが、そんなに偉いか？

他の正しさは無視ですか？

傷跡を残すことで、人間の価値が高まるとでも？

私もちょっと口の悪い部分はあるが、

それを正義だとは思っていないし、

自分の言葉を誰かの心に突き立てたいとは思わない。

甘いと言われても、ここは譲れない。

突き立てるのではなく、包み込んで

じんわり染み込んでいくような言葉がいい。

即効性なんかなくていいから

ゆっくり染みて、その人の一部になれたら

嬉しいと思う。

奪うのではなく、与えられる人になれたら。

こんな継ぎはぎのズタボロの心だから

そう思うのだろうか。

みなさん、どっちが良いですか？