鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

人は何故うつ病になるのか

どうも、うつ病絶賛再発中のkuraです。

 

今回のテーマは

人は何故うつ病になってしまうのか

についてのお話。

 

うつ病になってしまった人が、

「何故わたしがうつ病に?」と考えたり、

うつ病の人に対して

「何でうつ病になったの?」なんて言う人も居ますね。

 

後者については、個人的に嫌いです。

だって、例えば末期ガンでしたって言っても

同じこと聞きます?あまりに無神経じゃない?

 

ストレスとは無縁のように思えても胃潰瘍になる人はいる。

煙草を吸わなくても肺がんになる人は居るし、

お酒を一滴も飲まなくても肝臓がんになる人はいる。

 

同じ職場で同じ仕事量で同じ様に独身の

あの人は黒々フサフサなのに、

何であなたは禿げ散らかしてるんですか?

 

これ言ったら修羅場ですよ?戦が始まりますよ?

言ったら失礼って分かるでしょう。なのに

「何でうつ病になったの?」は未だに

平気で言われている現状が信じられない。

 

それに「どうして私が…」という気持ちは、

きっと本人が一番強く持っている。

それに追い打ちをかけるようなもんじゃないですか?

 

私も実際に上司に言われたのですが、

 

大変なのはみんな一緒なのに、それでもみんなは頑張っているのに

自分だけうつ病なんかになったことへの反省点を述べよ。

 

さもなくば、うつ病と言う名を盾にして逃げようとしている

弱いあなたを認め、懺悔しなさい。

 

とでも言われている気がしました。

 

被害妄想も入ってますね、認知の歪みバリバリあるので。

 

でも、うつ病を発症しましたって人に言うには

それだけリスクのある言葉を、敢えて言う必要もないですよ。

それを知った所で、医者でもカウンセラーでもない

あなたたちに出来ることはないので、と言いたかった。

それを言える気力もなかったけれど。

 

うつ病と言うのは、心だけの問題ではないのです。

 

まぁ、医学的に言うと脳内の神経伝達物質

何らかの原因で減少、あるいは働きが低下することによって

引き起こされるといいます。元をたどれば脳の病気です。

 

何故そうなってしまうかについては、諸説ありますが

はっきりとした原因はわかってません。

遺伝との関係も研究されていますが、だからといって

ある特定の遺伝子を持っていれば必ず発症するわけでもない。

 

本人の物事に対する考え方や受け止め方、生活環境、

日常生活での様々なストレスなど実に色んなことが複雑に

絡み合って、捻じれまくって、そこに何かきっかけに

なることが起きる。トリガーですね。

 

多くの人はこのトリガーだけを見て、これが原因だと

決めつけがちですが、それはあくまでも

引き金を引いたに過ぎない。

原因は、もっと根深いところに潜んでいたりします。

 

刈っても刈っても伸びる雑草みたいですね。

上部だけ見て何とかしようとしても、根が生きてる限り

しぶとく、何度でも伸びてきます。

 

どこに根があるのか、どうやって取り除くか

またはうまく付き合っていくのか

 

それは、精神科医やカウンセラーとの面談などを通して

少しずつ紐解いていくしかない。

 

一口にストレスと言っても、悪いことばかりじゃない。

結婚、出産、昇格、転勤など

良くも悪くも変化と言うものは心身に負担がかかり

刺激してしまうことに変わりはない。

マリッジブルーとか産後鬱とか、よく聞きますよね。

 

5月病もそうかな、新年度を迎えてちょうど1ヶ月くらいで

ストレスに耐え切れなくなりうつ状態に…。

1年で1番心が浮き立つ始まりの季節が、

今年は全然楽しくない!って人もいるでしょう。

はい、私もです。今年はコロナもあるしなぁ。

 

だけど骨折なんかと違ってハッキリ目に見えない。

診断する時だってCTやレントゲン、その他の検査で

分かりやすい数値として現れるものじゃない。

 

目に見えないから分からない、疑いたくもなる。

分かる。分かるよ。

 

でもね、だからって

「あなた本当にうつ病なの?」とかは

絶対に、絶対に言わないであげて欲しい。

 

シンプルに傷つく。

うつ病の人はね、全員ではないかもしれないけれど

自分でもね、常に問い続けてるんですよ。

 

「本当に病気なんだろうか」

「甘えてるだけではないか」

「もっと気を強く持てば…」

「ポジティブに考えるよう努力すれば…」

 

前向きにって、それが出来るなら

そもそも発症してないし、それが更に出来なくなるのがうつ病です。

 

それに脳の病気だって言ってるじゃない。

うつ病って「病」って付いてるでしょ、病気なんです。

 

甘えとかじゃなくて、シンプルに病気。

ガン治療してる人に気合で治せって言わないでしょ?

風邪くらいなら、言ってる人たまに居るよね。

「休みたくないから気合で風邪治す!」みたいな。

でもそれって現実的に考えてどうなの?

気合で治るなら、そもそも気合で風邪引かなければ

良かったんじゃない?って話になるけど、

 

それが無理だから風邪引いたんでしょうが。

そんな気合だけで動いてるやつ、周りだって迷惑でしょう。

早く帰って栄養摂って薬飲んで温かくして寝ろ。

 

気の持ちようとかは、良くなってきてから

言うなら、百歩譲ってまだ分かりますけどね。

でもそれは、根拠に乏しい薄っぺらい根性論なんかじゃなく

カウンセリングや認知行動療法などで

認知の歪みを少しずつ改善していきましょうって言うなら

分かりますって話。

 

その為に、まずは自分の思考の偏りを知りましょう。

悪い癖に気付くところから始めましょう。

 

でも、これって結局、お医者様が言うセリフよね(笑)

素人では、伝え方やタイミングを誤る可能性が高い。

 

つい背中押したくなるのは分かる。もどかしいよね。

でも、本人が一番もどかしいと思ってるので

 

下手なことは言わず、そっと見守るのが一番なんです。

 

何故うつ病になるか。答えは人それぞれ違います。

ゆっくり向き合っていきましょうね。

 

今回は以上です。ありがとうございました!