鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

納涼祭 ※番外篇

夏といえば怪談。ホラーですよねぇ。

私の幼少期の話なんですけど、聞いてくれます?

 

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ある夏の日、親戚の家に家族で行ったんですよ。

新しく家を建てたんで新築祝いをするんだったかな。

小さかったので詳細は正直そんなに覚えてないけれど

確か…そんな感じだったはず(;´・ω・)

 

姉と私も広くて新しい家にテンションが上がり、

わぁ…!と目を輝かせて家の中をぐるりと見渡した。

 

しかし次の瞬間、姉が突然火が点いたように泣き出した。

何?虫でもいた?何?何なの?と周囲は困惑。

仕方なく姉を抱き上げ、落ち着かせようと一旦退室する母。

 

気分を変えさせようと外に出て姉に聞いた。

「一体どうしたっていうの?嫌いな物でもあったの?」

姉はこんな不気味なことを口走って母をドン引きさせた。

 

「壁のお姉ちゃんが怖い…!」

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姉が言うには壁から怖いお姉ちゃんが出てきた

とのこと。大人たち大騒ぎ。

 

子供が怖がりそうな絵や写真は飾られていない。

寧ろ可愛らしいディズニーのパズルが飾られていた。

古い家ならともかく、新築の壁に顔や人型に見えそうな

シミなどもあるはずがない。

 

実際にそこに誰か居たとか誰かの影が映ったという

可能性も低かった。全員が同じ部屋に居て、姉が

怖がった壁の近くに女性は居なかったからです。

その時何故大人が騒いでいたのか、姉が泣いていたのか

当時の私は全く理解していなかったし聞かされてもいなかった。

突然姉が泣き出して母と出ていって、私は父の隣に座って

暢気にジュースを飲みながら親戚の子と遊んでいました。

詳細は大きくなってから親戚のおばさんに聞きました。

 

何故おばさんがそんな話を私にしたかと言うと、

姉が謎の女性を見て泣き出したあの日、そんなことが

あったにも関わらず私たちはその家に一晩泊まることに。

2階の一番奥の部屋に寝ることになったのですが、私は

どういうわけか2階の廊下の突き当りが怖くて怖くて、

拙い言葉で部屋に入れないと泣きながら母に懇願して

部屋を変えてもらい、1階で親戚のおばさんと寝ました。

 

姉が泣いた理由を何も知らなかった筈の私が、

その日の晩に何かを怖がって泣いたという状況から

その家には確かに何かが居て、2人は別々の時間に

別々の場所で同じ何かを見たのではないか?

という結論を出したようです。

当の私たちは当時のことを殆ど覚えていませんww

 

それから親戚中に見える姉妹という噂が流れてしまい

親戚に何か居たら教えて欲しいという理由で家に

招かれたりしました。ドン引きしました。

 

殆ど覚えていないけれど、あの日以外でも不思議な

あるいは不気味なエピソードが色々あったらしい。

子供って時々怖いこと言うよね…って今は思う。

そんなこんなで噂の発端でもある、あの日の出来事は

長年、親戚の中で語り継がれてきたようなのです。

 

あなたなら必ず何か感じ取れる筈よ!

謎の信頼を寄せてくる人も居ました。無理です。

家に来て何か居るか見て欲しいの。え、嫌?

だったら写真だけでも…って私を何だと思ってんの?

下ヨシ子じゃねーぞ。

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話は変わって……(/・ω・)/~◇ホーイ

 

幼少期のトラウマ映像が幾つかあるんですけど、

大人になってから再挑戦して克服していこう!

みたいなことやってたんですよ。

 

怖くて直視できなかった、途中でリタイアした映像を

探し出してもう1回見たら意外と平気なんじゃないかと

思ったんですよね。

 

映画「黒い家」から始まってね。

これ小学生の頃家族と見てて怖すぎて

家族全員途中でリタイアしたやつです。

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大人になって、まず原作を読み心構えをして

それから改めて映画を観ました。全部見た。

大竹しのぶさんが化け物級の演技力だという

事実だけはしっかりと心に刻み込んだ。

後はもう忘れたい。((((;゚Д゚))))ガクブル

 

こども人形劇場「パンをふんだむすめ」も見ました。

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宗教色強くて子供に理解するのは難しそうだと

思わなくもないけれど、ナレーションの男性が

とっても上手なのに感動しました。

こんな風に子供に読み聞かせ出来たら良いなぁと。

子供いないけど。結婚もしてないけど。はは。

 

映画「回路」の袋被り女のシーンも見た。

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黒い袋をゆっくり外していくのが恐怖でしたよ。

ストーリーは…まぁよく分からなかったっていうか

途中で飽きちゃってちゃんと見てないごめんなさい。

 

そしてベタだけど「リング」のあのシーンも。

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これリング2で霊感ある主人公の女の子が

この映像の中に入っちゃって、この女と鏡越しに

目が合っちゃって、この女が振り向くシーンが

死ぬ程怖かったんです。ゆっくり振り向くの怖い。

 

取材映像の中の深キョンがバグったみたいに

ブンブン首振って俯きながら笑いだすシーンも

井戸の中から脱出する時に貞子に追いつかれて

なんであなただけ助かるの…って言われるシーンも

全部トラウマだったのでリング2は最強だと思う。

 

あと「女優霊」の口の中真っ黒爆笑女。

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アハハハハハハ!のシーンが完全にトラウマでした。

 

色々見ていって無事に克服しつつあるけれど、

どうしても見つからない映画があるんです。

 

「百物語」というありきたりな題名のせいでも

あるんでしょうけど…。全然見つけられない。

幼少期に家族でレンタルビデオで見て、怖すぎて

内容も鮮明に覚えているんですけど見つからな過ぎる。

誰か知らないかなぁ…。まだVHSの時代だったので

時代と共に消滅してしまったのかな。

 

映画の冒頭は、昔ながらの日本家屋の縁側で

おかっぱ頭の幼女が歌を歌っているんです。

 

て~るて~るぼぉ~ず~て~るぼぉ~ず~…♪

……お姉ちゃんなの……?

 

というセリフで始まるこの映画。

幽霊が出ると言われている家で百物語をしようと

男女のグループがやって来る。

その中の1人の女の人が、その家に既視感を覚える。

その子は児童養護施設出身で幼少期の記憶が無い。

 

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あれ…?何かここ、知ってる…ような…。

妙な感覚に戸惑いながらも仲間と一緒に百物語を

始める。各話の再現ドラマみたいのもあって、

それがまた怖かったと記憶しています。

 

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蝋燭を1本1本消し進めていくうちに、家の中で

奇妙な現象が起き始める。

百物語の再現ドラマと家の中で起きる怪現象と

それに伴って眠っていた幼少期の記憶が少しずつ

フラッシュバックしながら蘇ってくる謎解き要素の

話が並行して進んでいく構成になっています。

 

冒頭シーンの幼女の伏線も、しっかり回収される。

結局その子は妹で、2人で母親から虐待を受けていて

自分だけ逃げだして結果的に妹は死んじゃったとか

そんな感じだったと思います。

 

単なるお化け屋敷物でも怪談物でもない話なんです。

彼女の記憶の真相が露わになる時、本当の恐怖が

やってくる…!みたいな内容なんですよ。

 

ラストシーンまでバッチリ覚えているんですよ。

やっと終わったと思ったらバッドエンド~!!

ちょっと感動させて平和に終わると見せかけてから

安心した頃にビックリシーン持ってきて終わり~!!

って汚いやり方で怖がらせられたんで覚えてますよ。

 

結局家の中から妹の遺体を発見して、今度は置いて

行かないからね。一緒に行こうね。って泣いて

抱きしめたら家の怪現象が治まって、解決したと

思うじゃないですか。

 

最後に妹の遺体を家から運び出して、家の門に

差し掛かったところで、家の影から発狂した

母親が雄たけび挙げながら駆け出してくるんですよ。

で、映画でもTVの前でも全員が絶叫して終りました。

 

えっっ!終わり?!どうなったの死んじゃったの?!

ぇえ嘘でしょ?!あそこまでして救われないの?

 

と家族中が騒然として後味悪いとブーイングの嵐が

巻き起こったのをよく覚えています。

まぁ今ではありがちなラストなんでしょうけど、

当時は完全に予想外で斬新なやり方だったんですよ。

結局最後の母親は狂った人間だったのか幽霊だったのか

どっちなのか分からないまま終わった気がする。

 

こんなに覚えているのに探し出せない!!

頭の中で再放送しても、当時の怖かった気持ちが

一緒に蘇っちゃうので克服するのは難しいんです。

実際の映像を見て、セットの作りやCGのチープさとか

お化け役の人のメイクがコントみたいだとか、出演者の

演技が古いとか学芸会レベルだとか、そういう笑える

新しい発見をして怖くなくなりたいんですよ。

 

パンをふんだむすめだって不気味な主題歌ばかりが

頭にこびり付いてトラウマでしかなかったけれど、

最近見直したら沼女のシーンでやたらクオリティが

低い上にストーリー上全く必要のない沼女の歌が

面白過ぎて爆笑したんですよ!

 

どぉくぅをにる~♪←(毒を煮る)

という歌の方が今は頭にこびり付いて離れない。

毎日せっせと毒を煮る沼女かわいい。好き。

 

そしてホラー映画の菅野美穂さんは最強だと思う。

実はまだ克服していない映画があるんですよね。

富江も怖かったけれど、一番のトラウマは

たしかこれ、「催眠」という映画。

 

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何かの拍子に催眠状態になった人がおかしくなり

死んでしまう人が続出していて、吾郎さんはそれを

調べている。理由は分からないけれど、どうやら

金属音が合図で催眠状態になると判明するんですよ。

 

鍵を落とした時のカチャンとかいう些細な音でも

催眠にかかって車の運転中にブレーキが壊れてる…

って言いながらアクセル激踏みしちゃったりして。

同乗していた吾郎さんが必死にサイドブレーキ

かけるシーンがあったような…無かったような。

トライアングルの音も駄目だったような気がする。

 

菅野さんがどう関わってるのか全く覚えてないけど

最終的に鉄製の何かでガンガン壁を叩きながら

アハハハハハハ!って追いかけてくるシーンだけ

すごい覚えてるんですよ。高笑いが怖いんですよ。

それを聞かないように耳を塞いでうああぁぁぁ!

って叫びながら吾郎さんが逃げ惑うんですよ。

もうね…怖いんですよ。今度見てみよう(;´・ω・)

 

最近では京極夏彦さんの絵本「いるのいないの」。

あれが現代っ子の新たなトラウマになるのではと

私と姉の中で話題になっています。

 

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「いるからね」

 

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