鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

高圧上司の行動が今さら問題になっているらしい

うつ病絶賛再発中のkuraです。

 

私が働いていた職場で、かつての直属の上司が今更

問題視されているらしい。

 

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きっかけは顧客からのあるクレーム。

その内容から自分が嫌いな顧客に関する一切を

全て部下に押し付けていたことが明るみに出た。

電話連絡から実際に訪問して行う説明や契約など

立場上必要なことも含めて一切を押し付けていた。

 

今に始まったことじゃないけど。ずっとそうでしたよ。

逆に何で今?と思ってしまった(;´・ω・)

 

その少し前には、小さなミスで部下を自分のデスクの

脇に立たせたまま長時間激しく叱責し、その部下は

早朝から殆ど休憩も食事もせず働き詰めだったため

とうとう上司のデスク脇で倒れてしまったという。

 

社畜と化したその部下は、当日こそ早退したものの

その分を巻き返そうと翌日はいつも以上に早く出社。

顔面蒼白のまま、やる気をアピールをしていた。

心配する周囲の職員に対して、上司は全員に昨日の

件に関して一切口にするな。本人に体調も聞くな

謎の緘口令を出し、その部下を別室に呼び出して

自己管理がなっていない、そのせいで自分が酷い

上司の様に見られて迷惑だと重ねて叱責した。

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そう言えば、私も連日サービス残業当たり前のくせに

ある日突然怒られたことあったな。

 

「毎日遅くまで残ってると私が変に言われるのよ!

あと食事してるとこ見たことないけど、食べてる?

あなた痩せてるし、そんなんじゃ私が周りに変に

思われるじゃない!私が言われちゃうのよ分かってる?」

 

って…そうですよ、あなたがやれって言ったんですよ。

 

自主的な勉強兼ねてるから残業は付けないのが当然とか、

仕事が遅いから残るのは仕方ないとか、休憩時間だって

休憩なんてしてる場合じゃないでしょうとか言ったでしょ。

求人の仲介料が高かったんだから、がむしゃらに働いて元を

取れ、取るまで休むなとか言ってましたよね、言いましたよ。

変なんですよ。そこ気付いてくれないんかい。

 

他部署の人でさえ「いつまで持つかね…」と裏でコソコソ

囁いていたそうですが。なんて考えてたら顔に出てたのか

それとも自分でも自覚があったのか知りませんが…(;´Д`)

私は知らないわよ。人のしないでよ、そういうの一番迷惑!

と止めの一撃を食らって結局何も言えませんでした。

 

倒れた部下も死にそうな顔しながら現在も働いており、

周囲で密かに「もうすぐ死ぬのでは…?」と囁かれて

いるそうです。死ぬ前に辞めて欲しいです。

 

それ以前にも、私が入社する直前の半年で6名が

辞めていったと、ある古株の職員が教えてくれました。

私の入社後も、その上司が気に入らないという理由で

集中攻撃を仕掛け、自主的に異動した人が2名。

大した理由もなく上司に強制異動させられた人が1名。

自主退社が2名、病気で働けなくなった人が1名。

過労で仕事中に交通事故を起こし働けなくなった人が1名。

わずか2年でこの実績です。恐るべき事実。

 

今更でも何でも良いから、どんどん問題にしてくれ。

しかし、ざまあみろと手放しに喜べない私です。

それは、組織内の問題においてこいつさえ居なければ

という単純で分かり易い悪役など居ないからでしょう。

誰か一人のせいにして解決できる訳じゃない。

 

上司もまた、更に上の上司に仕えている部下であり、

組織の一部に過ぎないのです。

上には上が居て、そこにはやはり別の問題が蔓延っている。

 

「倍返しだ!」と勢い込んでみたところで、仮に一個人への

倍返しを達成したとしても別に新たな問題が出てくるだけ。

ドラマなら最終回までにスッキリ解決できるかもしれないけど

現実の世界ではそういう展開にはならないことの方が多い。

大抵の者は潰されるか、その前に去っていく。

 

そしてその圧力の終着点は…やはり下で働く者たちです。

上でやり玉に揚げられた上司は、その憂さを晴らすかの様に

今は非常勤の職員たちに辛く当たっているそうです。

 

ミスとも呼べないような小さなことを、全職員に共有し

公開処刑にしていると聞きました。目に浮かぶ。

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私はあの職場を上司の独裁国家のように感じていました。

先輩や同僚を軍隊のように感じました。命令は絶対なのです。

正しかろうが誤りだろうが言われたらやるし、反対されたら

二度と口にも出さない。という空気でした。

何をやるにも上司にお伺いを立て、言葉の1つ1つに

細心の注意を払い怒らせないように気を付ける。

上司と話す時、地雷原を歩いているような気分でした。

 

常に仕事に高い理想を持ち、やる気があるとアピールし

失敗はバレる前に解決して隠し、実績だけを報告する。

お世辞で持ち上げ、自虐ネタで謙りながら場を和ませ、

タイミングを見つつ好物を差し入れてご機嫌を取る。

他の職員の失敗を進んで告げ口し、懐に潜り込む。

 

それが出来ないものは優先的に次のターゲットとなる。

 

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いつもギスギスして異様な緊張感に包まれた環境でした。

毎日のサービス残業長時間労働も膨大な仕事量も

もちろん辛かったけれど、一番辛かったのがコレです。

もう限界でした。あんなの二度とゴメンです。

 

しかし仮に当の上司が居なくなったとして、

そういう体質に染まりきった職場が変わるでしょうか?

私はそうは思えません。今の上司と同じポジションに、

別の誰かが成り代わるだけになるでしょう。

こいつさえ居なければ、なんて単純なことじゃない。

もっと根深くて果てしない問題に全員が向き合わない限り

あの職場は永遠にあのままだと思うのです。

 

仕事は内容より環境が大事だと気付かされました。

でも実際は働いてみるまで分からないことが多い

っていうのが一番難しい問題ですけどね。

 

取り合えず、壊れたけど死ぬ前に辞めて良かった。