鬱を食らわば

元うつ病不登校児、アラサーでうつ病再発しました。

トラウマ教育法~番外編~

どうも、うつ病絶賛再発中のkuraです。

 

正式な退職日が決まり、もうすぐ無職決定。

自由だ自由だと喜んでみたものの、やはり

不安はあります。後ろめたさもあります。

 

何故こんなに後ろめたいのか?

よくよく考えてみて気付きました。

そうだ、これも幼い頃に植え付けられた

ある記憶が原因だったのです。

 

それを説明するにあたり、両親の馴れ初め

私の幼少期の家庭環境を簡単に説明します。

 

私の両親は共に高卒で、働き始めてすぐ

飲み会か何かで知り合い交際を開始。

父の両親に猛反対されるも、父が母の部屋に

転がり込んで、なし崩し的に同棲します。

父は基本的に避妊しない人だったそうで

数回の中絶を経て、駆け落ち同然でデキ婚。

 

若いので給料は安いが2人とも金銭感覚が

アホなので、毎年のように車を買い替えたり

毎晩遅くまで飲み歩いたりして常に貧しい。

お金はあるだけ全部使っちゃうタイプですね。

 

そんな状態なので、姉や私が産まれても

常にお金が足りないギリギリの生活。

お小遣いなんて物は貰ったことないし

服も靴も、学校で使う道具類も制服も

何もかも、お下がり。親戚の子や近所の子、

親の知り合いの友達の息子とか全然知らない

しかも性別も違う子供の服も着てましたね。

 

まったく、世は平成ですよ。

クラスメートはユニクロとかで買って貰ってて

羨ましかったし、大人になるまでユニクロ

すごいオシャレで高級な店だと思ってたよ(;´・ω・)

 

綺麗な新品の服…憧れてたなぁ。

隣家のおばあちゃんのお古まで着てたからなぁ。

親戚でも何でもないのに可愛がってくれたなぁ。

服も靴もいっぱいくれたし、漬物もくれたし。

 

話が逸れましたね、失礼しました。

 

そんな親切なおばあちゃんは居たけれど、私たちは

山奥の掘っ建て小屋に家族4人で住んでおり、

そこは近所でお化け屋敷と呼ばれていました。

家賃格安でも、あまりにボロ過ぎたので。

 

夏は虫やヘビが出るし、冬は部屋の全てが凍る。

-20℃以下の部屋で電気シーツを最強にして

家族みんなで鼻を真っ赤にしながら寝ました。

しかも実際お化けもめっちゃ出ました。アハハ。

 

そんなワーキングプアな両親の口癖が

働かざる者、食うべからずでした。

そうです、未だに私を苦しめる言葉です。

やっと本題。前置き長くて申し訳ないです。

 

この言葉に憑りつかれているせいで

私は働けない現状が苦しくて仕方ない。

食うべからず、ってことは死ねってことですよ?

生きている価値は無いってことですよね?

 

元々は子供たちに家事の手伝いをさせる為

主に母が率先して使っていた言葉です。

 

家に居る時は常に何かしらの手伝いをするべき。

勉強は学校で済ませ、帰宅したら親の為に働くべし。

そして、勉強している姿を見つけると邪魔をする。

掃除しろ、料理手伝え、買い物行ってこい、洗濯干せ…

そして毒を撒き散らします。

 

だいたい、学校でする勉強なんか大人になったら

何の役にも立たないんだから頑張るだけ無駄でしょ、

それなら家事を出来るようになった方がよっぽど役に

立つわよ。偉い子ぶって勉強なんかして恥ずかしい。

バカじゃない?頭より体使って働きなさい。

 

働かざる者、食うべからずよ。

ずっと座ってるだけの奴に食わせる飯は無いわよ。

 

姉は昔から芯が強かったので、構わず勉強して

ずっと罵られていましたね。

お陰で優秀な大人になりましたよ(笑)

私はまるでバランスを取るように従ってしまい、

家では宿題以外の勉強をせず家事を手伝いました。

 

でも、大人になって気付いたんですよ。

大人になって学校の勉強が役に立たないんじゃない。

学校の勉強を役立てられるような未来を、選択肢を

失ってしまったんだってことに。

 

それで大人になってから慌てて色んな勉強しましたが

遅れを取りまくってるんで物凄く大変でした。

例えば国語は読書が好きなので何とかなりましたが、

数学は基礎がガタガタで、小6の算数からやり直し。

学校の勉強以外にも仕事帰りに本屋で何時間も

礼儀作法や一般常識、大人のマナーについての本を

読み漁りました。買うお金が無かったので立ち読みです。

本屋さん、ごめんなさい。

 

字が綺麗なだけでも賢そうに見えることに気付いて

こちらはちゃんとお金を出してペン習字習ったり、

会社でお辞儀の時に背中が丸いと注意されれば、

猫背矯正の為に毎朝5時に起きて朝ヨガもしました。

 

身なりが汚いと清潔感が無く、貧乏臭いので

服や靴、バッグは質の良いものを少しだけ買い

大事に使う。髪や爪の手入れは小まめに行う。

髪はキチッと纏め、爪は磨き上げる。

歯科医院で月に1回定期検査もしてもらい、

肌の手入れも化粧も必死に勉強しました。

ファッション雑誌を何冊も立ち読みして

流行もチェックしました。

 

何とかして認められたかった。認めさせたかった。

中卒の私が、学歴に拘らず生きていける人生

自分の力で勝ち取りたかった。

親に媚びて失った人生を取り戻したかったんです。

 

国家試験を取ったのも、その為です。

私は、人生一発大逆転を狙ったのです。

 

けっこう頑張ったと思うんだよ、これでも。

結局今はこんな状況になってしまったけれど…

 

でも思ったんですけど、両親だけでなく

働かざる者、食うべからずの精神って

けっこう色んな所で根付いてると思うんですよ。

 

少し前に私が初めて上司に反撃した記事で、ある人が

傷病手当もらってるくせに外で元気そうにしてた

という情報を上司の耳に入れた人だってそうです。

 

それを聞いて手当申請の妨害をした上司にしたって

結局は働かざる者、食うべからず精神が根底に

あったのではないでしょうか。

食っていくために仕方なく働いてる自分と比べて、

働かないで金貰ってるくせに…ってことでしょう?

そういう風潮が強いので、やり玉に上げられてしまった。

 

utuwokurawaba.hatenablog.com

 

働いていない人間は金を貰う資格は無いし

食えなくなるのは自業自得。

働かずに金を貰い食っている人間は規律に反する。

楽しそうにしたり幸せそうにしてはいけない。

家で1人静かに息を潜めるようにしているか、

 

さもなくば、恥ずかしそうに顔を伏せ

もっと申し訳なさそうにしていろ。

 

あんなことをされたら、私なら社会からそういう

メッセージを送られたと考えてしまうかな…。

 

そしてこの教えを幼少期から植え付けられたせいで

私は自らも、このような考えを抱いてしまい

内側と外側の両方から締め上げられ、生きづらい。

 

嗚呼、申し訳ない。生きているだけで恥ずかしい!

こんな私に生きている価値があるのだろうか?

誰にも見られたくない、会いたくない。

コソコソと息を潜め、外では会社の車が通らないか

道路を常に警戒し、俯いて速足で歩く。

 

これでは、療養ではなく謹慎ですよ。

悪事を働いた訳でもないのにね。おかしいよね。

 

一刻も早くこの呪縛から解放されたい。

毒親なんて言葉、私が子供の頃は無かったけれど

きっと私の親は毒親だったんだろうな。

 

utuwokurawaba.hatenablog.com

 

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